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里山と里海

2011年の東日本大震災以後、海の豊かさはその源流である里山が重要な要素だと、改めて認識されるようになりました。(山は海の恋人)
「竹の駅あきたかた」は、「竹」を通じて、豊穣の海である瀬戸内海を守ってゆきたいと考え、次のような活動を開始しています。
-牡蠣筏用竹材の安定的な供給と、持続可能な竹林の整備・管理
広島県には多くの竹林があるにもかかわらず、広島県の牡蠣筏約12,000台における広島県産竹材の比率は10%以下です。(牡蠣筏1台に使用される孟宗竹は130~140本)その理由は、竹林整備が行き届かず、竹林の密集度が増して竹が年を追うごとに細くなってしまい、伐採好適な竹林が少なくなっていること、そして従事者の減少などです。竹林に適正に整備し、牡蠣筏用竹材を持続的に伐採できる環境を構築してゆき、「竹林所有者」と「牡蛎養殖業者」とのリンク、ひいては「里山」と「里海」との循環を図ってゆきます。
-牡蛎養殖用パイプの、プラスチック/塩ビ管から「竹」への転換の推進
瀬戸内海における3大漂流ゴミは、牡蠣筏用フロート(発泡スチロール)、PETボトル、そして牡蠣養殖用プラスチック製パイプと言われています。牡蠣養殖用パイプは、元来「竹」が使われていましたが、安価な石油由来製品の出現、養殖方法の変化、生産者の減少などの理由で、現在のようなプラスチック製に変わってしまいました。そして現在、「海洋プラスチック」「漂着ゴミ」などの諸問題が顕在化しています。これらを今一度「竹」に戻すことは出来ないかという取組みを開始しました。使う竹の種類は「メダケ(別名:篠竹)」、河川の法面などに多く自生しています。これらを持続可能な状態で伐採・利用することにより、河川の流量の維持、言わば里山と里海を結ぶ「血管」を修復することにもなります。

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